女優の山村紅葉さんと言えば、2時間ドラマの代名詞とも言えるような存在です。
お母さんが小説家の山村美沙さんであることや、彼女の小説が原作のドラマに多く出演していることは、有名ですね。
しかし、そんな山村紅葉さんに、国税調査官としてのキャリアがあったことは、知らない方も多いでしょう。
また、お若い頃の山村紅葉さんは、非常にきれいだったということなのですが…?
その辺り、詳しく調べてみることにしました。
山村紅葉のプロフィール

山村紅葉さんは、1960年10月27日、京都府京都市の出身です。
すでに結婚しているため、「山村」という名字は旧姓ではありますが、「山村紅葉」という名前は実は本名。
名字から含めてあまりにも美しいお名前ですから、芸名だと思っている人も多そうです。
お母さんは、江戸川乱歩賞などを受賞し、日本のアガサ・クリスティとも讃えられた小説家の山村美沙さんです。
ミステリー・推理小説で多数の作品を持ち、その多くは映像化されています。
また、母方の叔父さんは、政治学者の木村汎さん。
ロシア政治及び日露関係が専門で、関連する著作が多くあり、2016年には瑞宝中綬章を受勲。
2019年に亡くなりましたが、死没日をもって正四位に叙されました。
山村紅葉さんの女優としてのキャリアは、学生時代、母・美沙さん原作のテレビドラマ「燃えた花嫁〜殺しのドレスは京都行き〜」に出演したことから始まります。
とは言え、当時の紅葉さんに、女優として長く活動するつもりはなかったようで、「卒業するまでの記念に」と20本ほどのドラマ作品に出演後は、しばらく女優としての活動はありませんでした。
1984年に国税庁国税専門官試験に合格すると、大阪国税局に勤務。
1987年、26歳で結婚し、退職しました。
旦那様は、財務省の官僚だった方です。
結婚後は専業主婦になるつもりだったものの、出演依頼が殺到し、再び女優として芸能界へ。
離婚覚悟で自分の舞台を優先し、旦那様のニューヨーク転勤に着いて行かなかった紅葉さんに、最初はしぶしぶ了承していた旦那様も、一時帰国して舞台を観劇、女優業も「そんなに好きなことがあるんだったら応援する」と言ってくれたそうです。
お母さんの作品が原作のドラマや、お母さんと親交の深かった小説家・西村京太郎さん原作のドラマに、2016年時点で500本以上出演し、2時間ドラマの裏女王と言われています。
2時間ドラマには欠かせない存在であり、バラエティー番組で見せる朗らかさも魅力的な、日本を代表する女優さんの1人です。
山村紅葉の若い頃がとてもきれい

今でももちろん、大変きれいな山村紅葉さんですが、お若い頃はもっときれいでいらしたようです。
最初に女優としてデビューを果たしたきっかけも、学生時代にお母さんの実家へ帰省した際、たまたま打ち合わせに来ていたテレビ局のプロデューサーに「お綺麗ですね。
1度ドラマに出てみませんか」と声をかけられたことなのだとか。
多少お世辞があったとしても、きれいではあったのでしょう。
さて、では昔の映像などがどこかで見られるのかと言いますと、画像検索でかなり出てきます。
やはり、お若い頃の姿に興味を持つ方は多いのでしょう。
例えば、デビュー作「燃えた花嫁〜殺しのドレスは京都行き〜」の画像を拝見すると、まさに目を見張るほどのお美しさ。
鼻筋が通った、華やかなお顔立ちです。
現在は山村紅葉さんと言えばお着物の印象が強いですが、この頃なら派手なドレスなども十分に着こなせそうです。
現在はふっくらした感じの紅葉さん、お若い頃は大変痩せており、服のサイズは5号。
衣装が合わなかったそうです。
7号がSサイズ相当なので、驚きの細さですね。
母・美沙さんもおきれいだったらしいので、美人は遺伝でしょうか。
ちなみに、体型が変わってしまった主な原因はお酒だったようですが、2014年には禁酒し、8kgのダイエットに成功しています。
国税局で働く国税調査官だった

前述の通り、学生時代で一旦女優を引退した山村紅葉さんは、1984年、国税庁国税専門官試験に合格。
卒業後は、国家公務員の道を歩み始めます。
いわゆる「マルサの女」だった訳です。
何故、国税専門官を選んだのかについて、紅葉さんはこう語っています。
「できれば、男性と対等に働きたいと考えていました。
でも、男女雇用機会均等法ができる前のことですから、選択肢は公務員くらい。
そんななか、日本の脱税問題を考える機会があって、年間の脱税額の大きさに驚きました。
こうしたお金がきちんと納税されて、福祉や教育に使われたら、日本はもっと充実した社会になるのに、と思ったのです」
このように、非常にきちんとした考え方の元に進んだ国税専門官という仕事は、紅葉さんにとって天職だったそうで、脱税の疑いがある会社があれば、帳簿調べと経営者などとの何気ない会話から矛盾点を探し出し、脱税の手口を暴いていったとか。
ドラマみたいな鮮やかさですね。
そうして活躍した2年弱の間に、旦那様と婚約。
仕事は続けるつもりでいたものの、「朝、味噌汁の香りで目覚め、夜は『今日の晩ごはんは何かな』と思いながら帰宅できるような温かい家庭が夢だった」という旦那様の望みを叶えるべく、きっぱり退職し、結婚。
ご自分で「天職」と感じた仕事を旦那様のために辞められる、この思い切りの良さもなかなかにすごいです。
ドラマの如き「名推理」で、幾つもの脱税を暴いていった、紅葉さん。
その推理力に、ミステリー作家だったお母さんの影響があったのは間違いありません。
思いもよらないことで、役に立つものですね。
まとめ

今回は、山村紅葉さんの、国税専門官時代を含むお若い頃の経歴や、とてもきれいだったと言う容姿について、調べてみました。
容姿に関しては、本当にびっくりするほどお美しかったです。
目や唇など、パーツごとに見ていっても形が整っていますから、体型こそ変われど年を経た現在もお美しいのは、それが理由と思われます。
国税専門官としても、結果的にキャリアは短かったというだけで、女性としての視点も活かし、バリバリ活躍しておられたご様子。
もしも女優に復帰しなければ、あるいは結婚したお相手が他の方なら、もしかして国税専門官として長く活躍する人生もあったのかもしれません。
けれど、それはもしもの話。
我々が女優・山村紅葉の演技を見ることができるのは、紅葉さんが今の人生を選んだからです。
そして、彼女がそこを後悔していない以上、それは当人にとって正しい選択だったのでしょう。
2時間ドラマの裏女王、山村紅葉さん。
今後もますますのご活躍を、期待しています。